今の制作では、Photoshop画像は.psd、Illustratorデータは.aiのまま使います。
EPSに書き出してから配置するのではなく、元のファイルをそのまま使ってください。
でも、昔作ったデータや、昔のアプリで作られたデータを開くと、EPSファイルが出てくることがあります。
この記事では、そういう過去データを扱う時に役立つ、EPSの保存形式の基本を説明します。
昔のInDesign、QuarkXPress、古いIllustratorファイルを扱う時は、EPSの保存形式を知っていると、ファイルが開けない原因を切り分けやすくなります。
Macで作ったIllustratorファイルがWindowsで開けない原因
mitiさんから、Illustrator 10のファイルがWindows側で開けないという質問をいただきました。
千葉名人さま
マックOS X、Illustrator 10で作ったデータをFlashメモリに保存コピーして、自宅のWindows XP、Illustrator 10で開くと、ひとつはちゃんと開いたのですが、もうひとつは写真埋め込みがあり、「不明な形式のため開くことができません」と出て表示することができません。これはなぜでしょうか?
Macで作ったIllustratorファイルをWindowsへ持っていった時にこのエラーが出る場合、まず疑うのは次の2つです。
- ファイル名に拡張子が付いていない
- 配置画像・埋め込み画像の保存形式がWindows側で扱いにくい
まず拡張子を確認する
Macでは、拡張子がなくてもIllustratorファイルとして開けることがあります。しかしWindowsでは、ファイル名の最後に.aiや.epsの拡張子が付いていないと、どのソフトで開けばいいのか判断できず、エラーになることがあります。
古いIllustratorファイルをWindowsへ渡す場合は、まずファイル名の最後に正しい拡張子が付いているか確認してください。
拡張子を付けても開けない場合
拡張子を付けても開けない場合は、配置している画像や埋め込んでいる画像の保存形式が原因のことがあります。特に古いMac環境では、MacバイナリやEPSのプレビュー形式、エンコーディング設定がWindows側で問題になることがあります。
現在の作業では、Photoshop画像は.psd、Illustratorデータは.aiのまま使います。昔のEPSデータを扱う場合は、次の保存設定を確認してください。
Photoshop EPSの保存画面
Photoshopで画像をEPS形式として保存する場合、保存形式で「Photoshop EPS」を選びます。
保存ボタンを押すと、EPSオプションの画面が表示されます。ここで重要なのが、プレビューとエンコーディングです。
古いMac環境では、初期設定のままだとプレビューが「Macintosh 8bit/pixels」、エンコーディングが「バイナリ」になっていることがあります。この組み合わせは、Windows側で扱う時にトラブルの原因になることがあります。
プレビューはTIFF 8bitを選ぶ
プレビューのメニューを開くと、形式を選択できます。
Windowsでも使う可能性があるEPSなら、プレビューはTIFF 8bitを選ぶのが無難です。TIFF 1bitでも使える場合はありますが、プレビューが粗くなりやすいので、通常は8bitの方が扱いやすいです。
エンコーディングはASCIIを選ぶ
次にエンコーディングを確認します。ASCII、バイナリ、JPEG系の圧縮形式などが選べます。
Windowsでも開く可能性がある場合は、エンコーディングをASCIIにしておくと安全です。バイナリ形式は古い環境や別アプリへの配置で問題が出ることがあるため、古いDTPデータを受け渡しする時は注意してください。
TIFF保存ではIBM PCを選ぶ
EPSではなくTIFF形式で保存する場合も、古いMac/Windows間の受け渡しでは設定を確認します。別名保存でTIFFを選び、拡張子は.tifまたは.tiffにします。
TIFFオプションの画面でバイト順を選べる場合は、Windowsでも扱うならIBM PCを選びます。デフォルトがMacintoshになっている古い環境では、ここを見落とすとWindows側で問題になることがあります。
まとめ
- 現在の通常制作では、Photoshop画像は.psd、Illustratorデータは.aiのまま使う
- 古いInDesign、QuarkXPress、古いIllustrator、古い入稿データではEPSが出てくることがある
- MacからWindowsへ渡す古いIllustratorファイルは、まず拡張子を確認する
- Photoshop EPSを使う必要がある場合は、プレビューをTIFF 8bit、エンコーディングをASCIIにする
- TIFF保存では、Windows向けにIBM PCを選ぶ
新しく作るデータではEPSを使わないのが基本です。ただし、古いデータを開く時や、昔のDTP環境を扱う時には、この記事の設定を知っていると原因の切り分けがしやすくなります。

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