ペンタブレットの使い方

1.基本はマウスと同じ、でも違う?

基本はマウスと同じです。
タブレットの場合はステージをペン先で叩くと
マウスでクリックしたのと同じ操作になります。
違う点は、タブレットのステージが
デスクトップ画面とリンクするという点です。
タブレットの画面の右上へペン先を移動させると
デスクトップ上のカーソルも、右上の位置に来ます。
マウスの場合は、マウスを接地して移動させなければ
なりませんが、タブレットの場合は、画面を瞬時に移動出来ます。
カーソルが左下にあったとして、一番右上にカーソルを移動させたい場合
ペンの先を一番右上にピッと当てれば、いい訳です。
その分、操作が早く出来るメリットがあります。

2. 画面だけみて操作出来るようになれるか?

個人差はあると思いますが、これは慣れることで
出来るようになれると思います。最初の頃
私は、タブレットステージそのものが、画面のペンタブレットで
なければ、感覚的な操作は出来ないのではないかと思っていました。
でも、実際使ってみると、すぐに慣れて今では
マウスより操作が楽な程になりました。
キーボードのタッチタイピングと同じ要領で
手元は見ないで、画面を見たまま、ペンをステージ上で
動かして、感覚をつかんで行きましょう(^^)


ペンタブレットってどれがいいの?

1.イラレ屋のおすすめタブレット

私がお薦めのペンタブレットは、ワコムのintuosです。
これは、とても使い易いです(^^)前に、使っていたのが
ファーボというタブレットで、これはintuosの安い版です。
intuos3も発売されましたが、自分でまだ使ってないので
わかりませんが、2はとにかく抜群に使いやすいです(^^)

2.ファーボもいいの?

illustratorだけで使う場合は、ファーボでも十分です。
実際私はwindowsでは、お古のファーボを使っていますが
intuosに負けないくらい性能がいいです(^^)
これだけの筆圧感知機能があれば、illustratorでは
十分だと思います。

ステージサイズの大きさは ?

1.実はそんなに必要ない?

ステージというのは、ペンタブレットのペンを感知する
部分の四角の画面形状をしたところの事ですが
ここが、デスクトップ画面と対応します。
とても小さいステージの物からとても
大きいステージの物まで発売されています。
私も、昔は大きいペンタブレットに憧れていました。
大は小をかねるとも言います。
大きいことはいいことで、
プロは大きいペンタブレットを使う物だと
思いこんでおりました。…が、しかし、使ってみると(^^;)

2.ステージサイズと画面サイズの関係


ステージサイズは、小さくても結構大丈夫だと
いうことがわかりました。
むしろ、大きすぎるステージサイズのペンタブレットは
逆に使いづらい面もあったりします。
理由は、カンタンです。ペンタブレットのステージは
パソコンの画面、デスクトップに対応します。
そして、パソコンの画面上のイラストというのは
自由に拡大縮小出来ます。イラストを拡大して
画面一杯に表示すれば、ステージサイズを一杯に使って
作業することが出来ます。細かい作業は拡大して行い
大ざっぱな作業は縮小して行いますから、ステージサイズが
小さくても、拡大すれば支障がない訳です。
もし、画面のイラストを拡大表示出来ないのなら
ステージサイズが大きいタブレットでないと細かい作業は
出来ませんが、実際は画面を拡大して作業出来ますので
ステージサイズが大きい必要はそれほどないのです。
あとは自分が一筆で引くラインの長さがどれくらいか?という
ところで必要なサイズが決まると思います。


特別な理由がない限りペンタブレットは
そんなに、大きくなくてもいいと思います(^^)

キーストロークの割り当て

1.illustratorに適した便利なストローク…

ペンには、スイッチが付いています。そのスイッチにファンクションキーのように
ショートカットを入れておく機能です。
ワコムのタブレットのドライバーに付属します。
※ドライバーのインストール方法などは、付属の説明書をご参照ください。





ここに割り当てると便利な、ストロークを紹介いたします。

【連結のショートカット】
macの場合は=「コマンド+J」
windowsの場合は =「Ctrl+J」


【削除のショートカット】

mac、windows両方共通=「backspace+backspace」

バックスペースを2回入力することで、部分選択したパスと
繋がっているパス全部を削除出来ます。
2回入れるのは部分選択ツールで
選択している状態でも、削除を1回の
ボタンクリックで処理する訳です。

ペンのスイッチが2つあるタブレットであれば、
キーストロークは2つ設定出来ます。
色々試して、便利だったのがこのストロークです。
連結のショートカットを先端の方のボタン、
削除のショートカットを後ろ側のボタンに割り当てます。
パスの連結と、パスの削除をペンのボタン操作で
行うことで処理を効率的に進める工夫です。
自分でもっと、使用するショートカットがあれば
代わりにそれを割り当ててみてください。
作業効率がアップします!

illustratorで筆圧感知させる方法
1.筆圧感知用のブラシ

カリグラフィブラシのデータはこちら

次々と、ペン入れする為に必要な
セッティング方法

1.そんなところにあるのか!

※只今『illustratorブラシ素材集ver2,0』の
ダウンロードページに情報掲載中\(^◇^)


ペン入れした、筆圧ベジェ曲線の制御

1.アンカーを選択調整する



2.スムースツールを使う





3.ブラシツールで撫でる



4.パスカットツールで切る




後から、パターンブラシで筆圧を表現する
1.通常のペンツールで描き、後から
おもむろにブラシを適用する


『筆圧ブラシver1,0』
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入りと抜きのテクニック

1.抜きは、感知しにくい

線を最初に描く段階を、『入り』
線を最後に引き終わる段階を『抜き』と言います。
入りで力を入れて、抜きで力を抜きます。
ペンタブレットの筆圧感知は、抜きに弱いという弱点があります。
つまり、太い線を少しずつ細くするという表現が弱い訳です。

逆に細い線から、段々太い線にする表現は得意です。
ですので、例えば、キャラクターのイラストをペン入れする場合
マツゲなどの表現をする場合、通常の書き方と逆のペン入れをして
処理すると綺麗に行きます。

2.入りは細く、抜きは太くする

マツゲを通常描く場合、入りは太く、抜きは細くで描くのですが
タブレットで描く場合は、抜きが細くの感知が弱いので
細い方から逆にペンを入れます。
つまり、マツゲの先端からペンを入れ、
入りは細く、抜きは太くペンを入れます。


最初は違和感がありましたが、
慣れれば、カンタンです\(^◇^)/



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